よくいただくご意見

Q.嫌なら読まなければいいと思います。

A.内容を確認して選ぶ事の出来る大人ならそれが可能です。

しかし絵本と言う特性上、保護者のいないところで幼い子どもに読み聞かせがなされる場面は多数あります。

読まれている途中で嫌だと感じても子どもは自分で本を閉じる事も出来ません。

小さな子ども達は日々、当たり前に保護者以外の大人の選書で絵本を読み聞かせしてもらうものなのです。

Q.親が死ぬ絵本も、子ども向けではない絵本も他にありますよね?

A.その通りです。子供向けではないものは予め年齢制限が設けられていたり、児童書コーナーではないところに置かれています。

親が死ぬ絵本に関してもほとんどの物は読後のケアまで考えられた内容で、最後は子どもに寄り添う形で終わりますが、"ママがおばけになっちゃった"にはそのどちらもありません。

『母の死』と言うタブー視された題材で、子どもの心に寄り添うこともなく死のみを殊更に強調した内容は他に類を見ないものです。 

Q.表現の自由を侵害していると思います。

A.表現の自由は制約がないという事ではありません。公共の福祉や人権など、優先されるべきものがあります。

 

子ども向け絵本の表現の自由が、子ども達の心身の健やかさより優先されるのであれば、それは表現の自由の濫用ではないでしょうか。

 

又、出版差し止めや内容表現の変更・削除を求めるものではない為、表現の自由を侵害するものではないと考えます。

 

適正な対象年齢表示とする事により、子ども達への深刻な影響が減少、又はなくなるのであれば、作者にとっても充分な益のある対応と言えると考えています。

Q.読んだけどひどい内容だとは思わなかったし、自分の子にはなんの問題もありませんでした。

A.お子さまに悪い影響が見られないとのことで何よりです。

しかし、現在進行形で心に傷を負ってしまう子ども達もいることを多くの方に知っていただき、ご配慮いただきたいのです。

Q.この絵本を読んで子どもが辛い思いをしてもそれは一時的なもので、子どもが育っていく中では何の問題もないのではないでしょうか。

A.幼少期の強いトラウマは成人してからの精神状態に影響すると言われています。

子どもによっては何ヵ月と苦しみが続く場合もあり、その間の楽しい気持ちや好きなものに没頭する時間を奪われてしまいます。

 

母親の死に直面し救済のないストーリーに傷ついた子どもが多数報告されており、それをわかった上での意図的な読み聞かせは、精神的虐待とも言えます。

Q.お母さんが抱き締めてあげれば安心すると思います。

A.自分を抱き締めて守ってくれるはずの母親がいなくなる、という恐怖は計り知れないものです。 

母子分離不安の重症化したケースでは子どもが母親から片時も離れられなくなり疲弊した母親が倒れるというものもありました。 

 

突然始まった分離不安や夜泣きの原因が、保育施設での読み聞かせだったと親御さんが気付くまでに時間のかかったケースもあります。

その間に症状が悪化し専門家のケアが必要になる子どももいたという報告が挙がっています。

Q.たかが絵本でそこまでしなくてもいいと思います。

A.『たかが』では済まない問題に発展していると考えているので声を上げました。

Q.なぜ内閣府に署名を提出するのですか?

絵本は、幼保園、子ども園、学校、学童などに置かれています。


子どもへの不安症状を引き起こす可能性が出版社から告知されたとしても、上記全てへの周知は難しいでしょう。


その為、諸施設を管轄する文科省や厚生省からも注意喚起をお願いできればと考えました。


各省へ署名を提出する場合、一括して内閣府宛とする事もできるとのことで、今回はそれを選択いたしました。


又、現在は子どもへの深刻な影響が起きても、公的な相談窓口がありません。


公的相談窓口の設置により、正確な状況把握、より良い対策へ繋げられるのではと考えた次第です。